食の常識を転換しよう

中高年の食の新しい健康常識

 

高齢期に入ったら健康常識をリセットしよう

 

中年期には健康指導などで、「肥満は健康の大敵」「内臓脂肪を減らしましょう」と、繰り返し聞かされたことと思います。

 

それを踏まえて、メタボ回避のための食生活改善に取り組んだ人も多いことでしょう。

 

しかし、それをそのまま高齢期の人に当てはめるのは考えものです。

 

実は、必要な栄養が不足する「低栄養状態」は、高齢者の健康寿命を左右する大きな要素であることがわかってきました。

 

摂取エネルギーなどが不足することにより筋肉量や骨量が低下し、老化を促進するのです。

 

全国の高齢者を対象とした調査でも、やせている人のほうが、「要介護」になる確率が高いという結果がでています。

 

 

栄養不足によるやせすぎは健康長寿をおびやかす

 

栄養と体力、また栄養と認知力には、密接な関係があります。

 

そして体力と認知力は、高齢者の健康寿命を維持するための、2大心身機能なのです。とくに筋肉量の減少は日常の身体活動を制限し、命を縮める「虚弱」の原因になるのです。

 

さらに、骨量の減少は骨粗粗症を引き起こし、転倒や骨折から寝たきりなどにつながります。

 

体脂肪は減らないまま、骨や筋肉量が減る。やせているのにメタボ゛にも注意が必要です。

 

低栄養は、脳卒中や心筋梗塞などによる突然死や要介護のリスクを高めます。

 

中年期から高齢期への移行時期は「食べなさすぎ注意」への意識の転換期と心得たほうが良さそうです。

関連参照:
筋肉増やす食べ物

筋肉と脳にとって「粗食」が一番いけない!

いまも「粗食(品数が少なく全体的に低カロリーの質素な食事)」こそが健康長寿食と信じている人は多いようです。 

 

高齢期になると、たしかに脂っこい食べ物が苦手になるものです。

 

食が細くなり、カロリーを抑えた食事を好むようになります。

 

しかし、粗食=栄養バランスの偏った食事、エネルギー不足の食事になりがちなので気をつけなければなりません。

 

実はいま、高齢者の健康寿命の短さと、粗食による低栄養との関係が注目されています。

 

高齢者の栄養摂取で問題になるのは、
体をつくるモトになるたんぱく質(とくに肉や卵などの動物性タンパク質不足です。

 

 

 

タンパク質が不足すると筋肉や血管が影響を受ける

 

食事からとったたんぱく質はアミノ酸に分解されて吸収され、筋肉や血管、内臓など、体をつくる材料になります。

 

不足すれば、筋肉の萎縮や脳卒中や心筋梗塞などの心血管病の増加を招きます。

 

さらに、食事全体のエネルギー量が不足すると、本来は体をつくるためのたんぱく質が体を動かすエネルギー源として使われるようになります。

 

高齢期では、筋肉をつくるたんぱく質の合成よりも分解する働きのほうが優位になってくるため、よけいに筋肉量が減少してしまうのです。

 

高齢期になってもそれまでと同じように、あるいはよりいっそう「体をつくるための栄養」を意識するべきだといえます。

 

 

低栄養になる4つの理由

 

1>多くの場合、年齢とともに若いときのように食べられなくなる。
消化のよいあっきりとしたものを好むようになり、自分で気づかないうちに栄養が足りない状態になる 

 

2>病気による影響
加齢とともに病気になる確率が以前と比べて高くなる。食事内容や量が制限されることも多く、低栄養が加速する。

 

3>間違った思い込み
「生活習慣病を引き起こす肥満は良くない」とおいう考えなどから、粗食主義を信奉している高齢者が多い。

 

4>食べたものが身に付きにくくなる。
高齢になると、摂食・嚥下機能や消化・代謝機能の低下により、栄養素の利用効率が悪くなります。

「歩く速さ」と「握力」は健康長寿とかかわりがある

「歩く速さ」と「握力」と健康長寿

 

高齢期になっても筋肉量を維持することの大切さを示すデータがあります。

 

ひとつめは、歩行速度と脳卒中や心筋梗塞などの心血管病との関係です。

 

歩くための筋肉量を維持し、歩行速度が速い高齢者クループは、その病気による死亡リスクが、遅いグループの約3分の1だったという結果が出ました。

 

 

ふたつめは「握力」。「握力」の強い人のほうが弱い人に比べて心血管病による死亡率が低いという調査結果となりました。

 

歩行速度は脚の筋肉が、握力は腕の筋肉が、それぞれ関係しています。

 

この結果から、栄養状態が良好で筋力がある人ほど血管病になりにくい、ということがいえるのです。

 

さらに握力は、最後のひとふん張りでギュッと握る力が結果に影響することから、筋力に加え、「気力」のような精神的な要素も関係しています。

 

 

低栄養は認知機能を低下させる

 

認知機能の低下は、栄養状態と関係がある場合があります(アルツハイマー型認知症を除く)。

 

高齢者の栄養状態を見る指標に血液中のアルブミッ量があり、この値が低いグループは高いグループに比べ、認知機能低下のリスクが約2倍になるという調査結果が出ています。

 

認知機能低下の要因として、たんぱく質の不足があげられることを示しています。

 

そのほか、認知機能が低下しやすい高齢者は、高脂血症の既往歴がない人です。

 

これは、血液中の脂質指標(総コレステロール値や中性脂肪値)が高いことが、認知機能低下に防御的に働いているからと考えられます。

 

また、ひとり暮らしの人や、最近では、「歩くときの歩幅が狭い人」もリスク高という結果が出ています。

 

脳機能が歩幅に影響するのではないかと考えられています。


 

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