なぜ中高年になると「胸筋」が低下するのか?
「胸筋」が低下していく原因。
胸筋の主なものは、胸の全面の「大胸筋」と脇の下の「前鋸筋」です。
大胸筋は乳房の土台になり胸の形をつくる筋肉で、物を押すときに使われ、身体の中で3番目に大きい筋肉です。
前鋸筋は、肩甲骨を胸郭に固定する筋肉です。
これらの胸筋は家事や軽い肉体労働、普段の生活動作でもよく使用され、その際、ほとんどが縮んだ状態で使われているのです。
だから、、胸の筋肉はマメに動く人でも年齢とともにどんどん縮んで弱くなるのです。テニスや野球などのスポーツをしている人や、スポーツジムでベンチプレスやチェストプレスといったマシーントレーニングでも続けていない限り、大胸筋も前鋸筋も縮む一方で、年々弱くなっていくと認識しておき、胸筋のトレーニングをすることが大切です。
「胸筋」が低下すると起きやすい症状
「胸筋」が低下すると起きやすい症状としては、
「肩コリ」---胸周辺の筋肉は肩コリや首のコリと関係のある筋肉で、加齢とともに肩がコルようになる現象は、この大胸筋が弱って背中が丸くなった影響も大きいのです。中年になって、肩周辺など体が硬くなったと意識するのは、腹筋と背筋の低下に加えて、この大胸筋の縮が影響しています。肩コリ防止や解消にはまず、大胸筋からほぐしていきましょう。同じ姿勢を長く続けるなどして肩コリが起きそうなときは、大胸筋のトレーニングをその場でやっておくことが効果的です。
「腕のむくみ、五十肩」---とくに脇の下の前鋸筋が加齢とともに縮んでくると、この筋肉が支えている肩甲骨をうまく支えきれなくなって、腕がむくんだり、五十肩の原因になります。
対策:胸筋回復トレーニング
胸筋回復トレーニング
大胸筋のトレーニング
立った姿勢で、胸の前で手を合わせる合掌のポーズを5秒間キープして緩める。
これを3回繰り返す。
前鋸筋のトレーニング
立った姿勢で壁に手をつき、脇の下に力を入れて、
背中で押し出す感じ。3秒間キープして緩める。
これを3回繰り返す。